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かいそう電車
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作詞 悲喜仔 |
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13時 総武線に揺られ 一人 窓に頭をつけてみる
見上げれば 灰色みがかった 白い 霧雨の降る空模様
過ぎる街並みに 置き去りにした昨日の幻
心の奥(臆) 見透かされそうな あなたの瞳
胸の扉を開きたくないの あなたを入れてしまいそう
この部屋に踏み入るのを赦せば 一人で立つことすら出来ない
なんて弱虫
寂しさにさえ 耐えられれば ずっと一人で生きていける
他人の温もり 欲しなければ 得られぬ代わりに失わない
湿った箱に 汗ばんだ身体と一緒に
怯え切った 心を閉じ篭めて 遠くへ流してしまって
差し伸べられた手がいつまでも 消えない保証はないのでしょう?
「一人にしないで」と叫べるほど 自分に自信は持てないの
可愛い子にはなれない
本当は欲しくて潰されそうな 夜を凌ぐのに必死で
あなたが部屋に入り込んでる また消えてしまうのだろうか
あなたの存在に依存して 潰れてしまうのが恐い
両国駅に降り立って そっと 遠い空を見上げる
雨が
雨は 上がった
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