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T am HIKIKO
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作詞 悲喜仔 |
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宿題が出された、提出自由の小論文。
テーマはジェンダー。その作文のタイトルは
『あなたにとって真の男女の平等とは?』
“ぼく”は迷ったから、とりあえず参考書を開いた。
そしたらアノ有名ならいてうさんが、こう話していた。
『原始、女性は太陽であった。しかし今は月である』
“おいら”は阿呆だから、単純にこう思った。
「結局、『星』で良くねぇ?」
突然そして今更だけど、自己紹介するよ。
“わたくし”、悲喜仔です。
テーマに即して云うのなら 実は♀として生まれました。
だけど演劇部で男役長かったせいかな、イヤ関係ねーな、
兎に角、この心の中には
“あたし”と“ぼく”が存在するんです。
二重人格じゃないけど、アニメによくあるじゃん?
アノ天使と悪魔が両肩で、囁き合うヤツ。
その要領で肩の上で、“俺”が喋るんだ。
こないだなんか、部活でピリピリしていた最中
憧れの先輩が遊びに来て、茶々入れつつ入って来た。
“私”はとっても嬉しかったけど、“俺”は腹が立っていた
だからそのイケメンを見て無意識にこう呟いていた。
「何だ、お前か」
『男らしく』とか『女らしく』とか、決めなきゃいけねーの?
そんな事云われたって困るよ、“わし”悲喜仔じゃけん
どうして日本語には無いの?性別関係ない一人称
拙者、己、あだす、麻呂・・・種類は豊富なのに・・・
初めまして、悲喜仔です。悲しみ喜ぶ獣の子です。
I am“HIKIKO”, Jem'apell“HIKIKO”
“Comment cava?”“cava,cava.”
長くなっちゃったけど、喋ってたら答えが見えてきた。
“男らしく生きる”も“女らしく生きる”も、
“生きる”事事態には大して関係はないんだ
青と緑の星に産み落とされて、『生きよ』と天命が下り
最期の時が来るまで歩む けどその方法は君が決めていい
“男らしく”も“女らしく”も その方法の一例さ
どう生きるかは、“キミとボク”次第だ。
I am HIKIKO 我が人生は我輩のもの也
なら方法は色々用いて、辿り着いて見せやう
『素晴らしき人間』に。
I am“HIKIKO”, Jem'apell“HIKIKO”
“Comment cava?”“cava,cava.”
「えー、ではお名前をどうぞ。」
「はい、悲喜仔です。」
「性別は?」
「悲喜仔です」
「人種は・・・」
「悲喜仔です」
「生物学的種類は――」
「悲喜仔です」
悲・喜・仔 です。
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