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大輪
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作詞 悲喜仔 |
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ねぇ
識(し)って居るなら 教えて
陽が西の地の果てに
吸い込まれた刹那に見ゑる
あの空の色
貴方なら何と云う?
一番好きな色
楽日に貰った 花束で
シンクは園になった
花瓶に挿したけれど、もう
萎れかけて居る
何かを失った
私の代わりに
嗚呼・・・赦(ゆる)して
私は未だ水を吸い上げれない
今は只、蕾で居るだけ
身代わりになった花の分まで
次は綺麗に咲かすよ
大輪を・・・
大輪を・・・
そう
私は今逃げて居るの
昼間の太陽から
貴方に見つかる事を 恐れて
翳(かげ)に潜んで居たら
貴方も見失った
嗚呼・・・赦して
私は未だ、黄昏の中で
疲れた眼を休めて居るの
いつかは大地に根を張って
天に真直ぐ開くから
大輪を・・・
大輪を・・・
そう
私はまた一つ花を散らした
其(そ)れは悲しい事じゃ無く
美しき生命の連鎖
嗚呼・・・
今は宵(よい)に眠るの
大丈夫・・・大丈夫・・・
誰にも朝はやって来るから
又私らしい喜びの色で
咲き誇りましょう
大輪を・・・
大輪を・・・
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