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音が意味するもの、それは
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作詞 悲喜仔 |
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日は西へ帰りました
黄昏る天に見とれながら
わたしは一人、歩いているのです
嗚呼、今わたしの心に
彼の人を得られなかったわたしの心に
穴が一つ、空いています。
それは縫い針すら通れなくて
大樹すらも覆い隠せる穴です。
その穴の奥へ、奥へ
遅れてきた冬の風が、
ヒュオーヒュオーと、ないています。
この、何故か寂しげな音の意味を
わたしは知りません
・・・嗚呼、そうか。
心配なさらないで下さい
今わたしは、
ざわめく群集の中に漂い、疲れ
今は只、
ヒュオーヒュオーとなく風に
ささやかな孤独を
ひそかに楽しんでいるだけなのですから。
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