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白菊
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作詞 まろかず |
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白く長い、永い道のりの路傍の花に目を向ける
歩き出したポケットに一輪挿さってる
君は優しく旋律をなでて
甘い声で諭すの
「傷はそのうち癒えますよ」
忘れた頃に消えてるよ
痛みも弱さも 胸に抱いてた涙も
全部、溶かしたらね、大人になれるかな
あぁ
これまでの道を これからの道を
永い苦楽の寒暖差を何百回の周期を
共にした たくさんの君は
巡り会っては消えていく
幻影のような 毎日に僕はふと立ち止まる
振り返れば そういえば 腐ってた時期もあった
愚痴の掃き溜めを縫って歩いてきた
僕の虚像が現実を舐めて
惑わせて言うの
「辛いなら消えてもいいんだよ」
溺れても息はできるからさ
歩みを止めても 歳は積もってく
気付けば君は目の前にはいない
枯れた花が散るだけ
これまでの道を 歩んできた道を
引き返しても 見つからない 隣の体温がない
消えた君の残り香を引き留めて
心が囁く「もうどこにもいない」
引き返したって 背を向けてみたって
忘れてあげればいいじゃん
無くしたことも得たことも
みんな忘れて僕は浮かんでた
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