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幻想
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作詞 鴉 誠 |
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一肌恋しくなるような
寒く静かな冬の宵に
一組の男女は一夜だけ
偽りの愛に溺れた
一方は寂しさを埋めるため
一方は欲のままに
お互いを煽り
お互いを求め
短くも濃いひとときを過ごす
一夜だけ……
そう割りきれると思ってた
でもあまりにも優しい眼差しに
一方はあの夜を引きずり
一方は元の日常へ
楽しかった
相手と共有する時が
嬉しかった
相手にしてくれた時間が
寂しかった
一夜だけとわかった瞬間が
悲しかった
もう二度と訪れない過去が
たった一夜
でもその一夜は
一生貴重だと思える
儚く尊く美しい宝物
もしまた会えるなら
笑顔で会いたい
もしまた会えるなら
笑いあいたい
もしまた会えるなら
もう来ない一夜に感謝したい
嬉しかった
楽しかった
悲しかった
寂しかった
たった一夜で
これだけの感情が動き
感じ考え心が乱された
諦めきれない
諦めたくない
出来ることなら
また彼と……
儚く愛しい夢は幻想
愚かで真っ直ぐな想い
一方は知らずに日々を過ごし
一方は偽りの愛に夢をみる
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