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あの子は未確認生物
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作詞 スパーダ |
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ある朝君はやって来て
昨日もいたように振るまった
古ぼけた狭いアパートの片隅での話
鉄さびた廊下を歩くとき
ひとり分増えた足音が
誰かにバレやしないかと妙に不安だったな
突拍子もない行動で
僕を悩ませて笑わせる
何も知らないまっさらな君が
僕に似た色に染まってく
聞いたこともない唄歌っていた
知らない言葉で歌っていた
木々はざわめき空は回る
あの子は未確認生物
だんだん君も慣れてきて
「普通」を理解しはじめたよ
余計狭くなったアパートの片隅での話
二人で街を歩くとき
知りたがりの君はいつも
染み付いた僕の常識をめくり、剥がしていった
橙光る夕焼けに
照らされたいつもの帰り道
コンビニで買った菓子パンを
満面の笑みでかじってる
眠れずに見上げた夜の曇り空
君は精いっぱい手を振った
流星が雲を引き裂いてった
あの子は未確認生物
ある朝君はいなくなって
昨日のことが嘘みたいだった
古ぼけた狭いアパートでの話
読めない文字で埋められた
置き手紙の内容がわかったとき
また君に会えるのかもしれないな
根拠もないのに信じてた
君と会うまでそうだったように
僕はひとりで廊下を歩く
教えてもらった鼻歌歌いながら
あの子は未確認生物
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