|
|
|
自滅行程の肯定
|
作詞 kasu |
|
ビルからビルに飛び移る
映画スターのような真似を
いつかきっとどっかで僕も
同じようにしてみせるさ
そう誓う前途洋々な
発育十分五歳児は
それから二十年経って
地下に込もってタバコふかしている
ラッキーをストライクしたような
煙を吸いながら
張り巡らされた地下の迷宮
そつなくこなす熟練者
今日もまた武器を手にして
切り伏せるはコピーの山
感情は捨て去って
時計の針を見つめるだけ
行きは重く帰りは早いその足取りは
多分どっかに大事なものを忘れたとしても気づかないだろう
参ったな明日の朝俺は俺をまた裏切っちまう
今度こそはと胸に秘めたる思いの丈を腐らせて
自由の使い道をどぶに捨てた気分から逃げたしたいよ
笑うなら笑えばいい大きな声でアーハッハッ
大抵の人間は一年もあれば大概は
何かの専門家になれるんだって聞いたんだ
それなら俺は今まで過ごした人生の分を
どこに変換してしまったのだろう
叫ぶ声も喉も気もないし
目の前虚ろにしか見えないし
多分さっきどっかで何か落としたし
それを拾うために戻る気もないし
あぁあぁあぁあぁ
|
|
|