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花。
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作詞 水無月 沙也 |
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ここにタンポポが1つ。
あそこには桜の木が1本。
なんでだろ、こんなに景色は綺麗なのに涙が止まらない。
僕に桜の花びらがひらり。
ひらり。ひらり。
優しく頬をなでる。
ひらり。ひらり。
暖かい、春の日差しがほらまた。
僕を勇気づけようとしている。
君みたい。
そうして僕は歩き出す。
ぽつり。ぽつり。と歩き出す。
君がいた、あの日にちゃんと言えてたら、
「好きだよ」たった一言。
君に伝えたかった。ほろり。
ぽろり。ぽろり。
悲しい色が心を染める。
ぽろり。ぽろり。
やっぱり僕はダメみたいだな。
「何言ってんの」また言ってよ。
ため息つく。
あの時、追いかけてたら?
手を掴んでいたら?抱きしめていたら?
未来は変わっていたのかなぁ。
君の笑顔が浮かんでくる。
微笑む君は僕を慰めてくれているみたい。
花が僕を見つめる。
本当に好きだった。きらり。
きらり。きらり。
それでも前を見て。
きらり。きらり。
春の日差しがほら見て。
僕を君が見守っている。
一人じゃない。僕はおもった。
歩きだそう。
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