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真っ白な雪、深紅の血
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作詞 夜月星乃 |
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埋もれていく
真っ白な雪に
深紅の血に
哀しみも
痛みも
全部静かに埋もれていく
涙流す事を忘れて
静かに降り積もる雪を
流れ出る暖かな血を
ただ見つめてた
これでよかったんだ
これで誰にも迷惑を掛けない
誰もが自分を忘れてくれる
それでも気付いてしまったんだ
心のどこかで
「生きたい」
そう思ってる自分が居る事を
気付かなければよかったのに
薄れる意識
迫る哀しみ
気付いたとたん涙流して
「生きたい」
切に願ってしまったんだ
聞こえたのは声
私を呼ぶ父の
私を抱く母の
温もりが伝わってきて
それは幸せなのだと気付いて
幸せに気付いた事が幸せ
今、そう感じた
私を連れ戻してくれた暖かな声
教えてくれた
必要とされない人なんていない
死んで悲しまれない人も
愛されていない人もいないのだと
気付かないうちに
人は誰かに愛されて
信頼し必要とされて
そして誰かを愛してるのだと
生きてていいんだ
死を選ばなくていい
自分を必要とし
愛してくれている人が居るから
その人のために何かをしようと思えるから
その人を悲しませたくないから
埋もれていった
真っ白な雪に
深紅の血に
哀しみも
痛みも
全部静かに埋もれていった
そして、全ては無に還る
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