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サンダーボルト
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作詞 ニコル |
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息をする度に言葉が降ってくる
雨の日みたいに傘を差しても
体はいつもびしょ濡れで
最近は少し熱っぽくなってきた
雨は嫌いだけど雷は好き
やかましいものは全て黙らせる
静かな光も一瞬の内
次に来るのはまたうるさい言葉
何にも聞こえない部屋
一番落ち着ける部屋
気がつくと独り言を言っていた
何を言ったかはすぐに忘れた
それでも独りぼっちの言葉は
不思議と耳に入ってきた
息をすればするほど言葉は強くなる
合羽と長靴も役には立たない
歩くのも喋るのも辛い
鬱陶しくなってつい咳払い
何にも聞こえない部屋
何にも聞かない部屋
本当は優しさが欲しかった
雨の中 温もりを待っていた
びしょ濡れの体を鞭打つ雷が
本当は嫌いだった
誰も入らない部屋
誰も入れない部屋
他人なんかいらない部屋
何にも聞かずに
鍵は開けたまま
扉を閉じている部屋
雨と雷の音に紛れて
窓ガラスを割る人がいた
部屋に吹いた風が暖かかった
静かな部屋を光が照らした
誰かが雷の音と重なって
何か叫んでいるのが聞こえた
そんな夢を見た気がした
生きていれば言葉は降ってくる
晴れの日なんてそう滅多に来ない
天気予報は当てにならない
受け止めてびしょ濡れになるしかない
部屋の鍵を閉じようとはしない
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