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未来
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作詞 RYU |
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繋ぎとめておいた女のアドレス いきなり会いたいと電話のベルが鳴る
もう必要ないと怒鳴り別れを告げると あの夜とは少し違う
悲しく淡い声が受話器越しに漏れる
だからなんだ同情なんてしない そんなわざとらしい甘い泣き声は
聞き飽きたんだと冷たくあしらって あの夜のような
柔いベッドの上で受話器を放し
僕らはそんな紛い物の仲で互いに潰しあい
狭い世の中という コンテナに押し込まれて
ありふれたこの日常に未来が次々 積み重なってく
そして何もかもがつまらなくなっていってしまうんだ
どうせこのまま運ばれて行くだけならば
少し足掻いて抜け出してみようか
丸裸のまんま海に飛び込むように 自由ってものも気持ちいいのかな?
愛し合った二人のような緩い感じで
無意味なじゃれあいに 胸躍らせていたい
僕らはこんな美しさの中に疑いの目を凝らして
深い愛の眠りの途中にだって
ビルの灯りが薄く燈る 港に船が着いた
最後のチャンスじゃないか すぐに動き出さなくちゃ
命懸でやってみるのは 初めてだったから
なんだか少し嬉しくなる
僕らはどんな荒波の上にいるんだろう
僕らはそんな紛い物の中に疑いもせず光を見つける
ありふれたこの日常に未来が次々 積み重なってく
そして何もかもがつまらなくなっていってしまうんだ
どうせこのまま運ばれて行くだけならば
少し足掻いて抜け出してみようか
僕らは紛い物とじゃれあってただけだから
受話器を置いて命懸で未来へ
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