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作詞 YAMATO |
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昔の自分の手形を見つけた
小さくも綺麗な印が刻まれていた
今の自分の掌を眺めた
大きくなったけど汚れていた
幼い頃に履いた靴を出した
付いた泥や空いた穴が光って見えた
今の自分の足を見下ろした
新しい靴は何も語らない
いくつもの痛みと手を繋いで
たまに突き放して 捨てたりもして
眼を閉じて諦めかけた時は
その傷跡が道の在処を教えてくれた
鏡に映る自分の姿
期待された通りになっているかな
不自由なことはないけど
失ったものの数が背中に乗る
色んな重さがあって 僕は辛くて
それでも歩く
友達も着ていた服を探した
アルバムの写真よりも古びて見えた
今の自分の服を睨んだ
埃だけ被って纏っていた
壁に刻んだ線が眼に止まった
かつての視線が遥かに低く思った
今の自分の背を見つめた
見上げてばかりで首が疲れた
心と共に生きてきた日々
たくさん感じて 無視してきた
耳を塞いで過ぎ去るのを待っても
決して離れてくれないものがあると知る
脈を打ち続ける鼓動
誰にも真似できない音色で鳴る
気づかぬ間に零した息
溜まった胸の虚しさを叫ぶ
悲しみや後悔がある 僕は背負う
そうして歩く
何かに必死で祈る声
近くで響くのに遠くなる
降り注ぐ雨 稲妻が轟く
凍えた身体で 光を願う
助けを求める人々
二度と呼吸を止めないことを誓う
これからも続く命
その温もりに触れて救われる
涙が込めた思いが
そのまま地面で弾けて天に昇る
それはずっと変わらない
心が刻んだ証になる
昔のことを忘れても 今を忘れても
それでも生きる
魂が輝く限り 歩いていく
そうして生きる
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