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朝の教室
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作詞 くろちゃん |
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朝早くに目が覚めたので
一番乗りしようかと自転車を漕いだ
冷えた空気は頬を刺すけど
マフラーのなかの息で暖めながら
学校に着くと用務員さんが
まだ朝日の眩しい校門を開けて
優しい笑顔で「早いね」って
すがすがしい一日が始まる気がした
誰もいない朝の教室に一歩踏み入れ
深呼吸すると教科書とチョークの匂い
あと何回あの道通って
あと何回みんなの顔を見れるのかな
自分の冷たい席に座れば
机の落書きは遠い未来によせて
描いた設計図みたいに見えた
どこまで叶うのか試してみようか
誰もいない朝の教室の窓を開けると
冬の冷たい風と一緒に夢が舞い込んだ
あと何回この教室で
あと何日みんなと笑い合えるかな
ベランダに出れば校庭に
葉っぱを落としたイチョウの木が並び
その下を歩く友が手を振る
卒業してもずっと一緒なんだろうな
誰もいない朝の教室に射す光は
これからもずっと変わらないんだね
あと何年たてば大人の
あと何年たてば仲間入りなのかな
あと何年しても今の気持ちを
あと何年しても持ち続けていたいな
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