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遠まわり
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作詞 くろちゃん |
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乾いた風はひゅるひゅると
ビルの隙間を貫いて
裸になったケヤキの木
枝を鳴らして吹き抜ける
去年の暮れには君がいて
暖かな陽だまり歩いてた
おしゃべりしながら帰り道
どちらからともなく遠まわり
寒々と寒々と
ひとりきりの冬
人混みのなかだけど
ひとりきりの冬
遠まわり遠まわり
いつだってそうさ
いつの日かたどり着く
道しるべ 遠まわり
歩道橋渡ればバス通り
冷たいライトが行き交って
帰りを急ぐ人波は
うつむき夜を埋め尽くす
おんなじ歩道がこんなにも
色あせた木枯らし通りに
ひとりの部屋に帰るのが
怖くてなんとなく遠まわり
冷え冷えと冷え冷えと
孤独な時を連れ
何も誰もいない冬
孤独な時を連れ
遠まわり遠まわり
寂しさも悲しさも
まわり道の途中で
時の縁 遠まわり
遠まわり遠まわり
いつだってそうさ
いつの日かたどり着く
道しるべ 遠まわり
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