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時の水面(みなも)
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作詞 くろちゃん |
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古いギターを抱えながら
いつもあなたが唄っていた
町のはずれのうたごえ喫茶
今でもあるのでしょうか
あなたのステージに合わせ
いつでもひとりで通ってた
たばこの煙とコーヒーの
香りだけが染みついた店
悲しい唄ばかり憶えてる
眼を閉じればよみがえった
あのころの想いと光景が
走馬燈みたいにまわってる
いつも時代は繰り返されて
いつか過ぎた時の川面に
巻かれて流され
巻かれて流され
流されるがままに
蔦のからまる店をあとに
真冬の木枯らし冷たかった
最後の唄が終わるまえに
最終の電車をえらんだ
それから何年かたったころ
色あせたポスターに記された
あなたのなまえを見つけたのは
レコードショップの自動ドア
いつもこの世は儚く過ぎて
いつか忘れ去られてしまう
消え失せた時の
消え失せた時の
時の藻くずとなり
いつも想いは投げられた石
いつか戻るとは決して思えず
夢は夢で終わる
夢は夢で終わる
終わる泡沫(うたかた)に
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