|
|
|
陶器市の午後
|
作詞 くろちゃん |
|
去年のこの日に
買いそびれた器
おなじ場所訪ねて
さがしてみるけど
人混みに紛れて
見つかるあてなく
誰の作品かさえ
名前さえ知らず
ただ色彩と模様が
あたまのなか巡る
足を棒にしても
想いつのらせても
陶器市の秋の日は
暮れてしまいそう
想えば想うほど
けやきの赤は更け
なぜかたいせつな
人をさがすように
ただ秋の一日が
暮れてゆくだけ
あてもないほどに
灯りが灯りはじめ
吹く風もつめたく
ほおを刺すばかり
もう闇のなかに
暮れてはかなく
益子の秋の町は
暮れて幕を引く
|
|
|