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小さな港の町で
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作詞 くろちゃん |
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海を見おろせる坂道が
バス通りまで続いている
毎朝 潮風に吹かれながら
重いカバンを背負って下る
小さな港には 帰って来た
ばっかりのじいちゃんの船
大漁だって大きく手を振って
寒ぶりをつるして見せる
通学バスにはわたしひとりだけ
いつも一番うしろの席
古いバスの排気ガスと
少しオイル臭い席だけど
行商のおばあちゃん一日おき
大きなカゴを重たそうに
隣のバス停から乗ってくる
腰痛の方はもういいの
都会へ出る仲間たちの帰りを
ここで待っていてあげよう
お盆休みには後輩たずね
みんなでまたバスケしよう
きっとみんなきれいになって
彼氏なんかできたりして
でもみんなで笑い転げた日々
離れても忘れないよね
バスは走る夕陽に映える
海沿いのカーブ細い道
海猫が北の風に吹かれて
みんな何か追いかけてる
今日もまたこの坂道を登る
重いカバンと明日を抱え
家路をたどり近づけば
母さんの夕食の匂い
白く小さな灯台まで
長く続く防波堤の
外の海は荒れ始めてる
また冬が あの冬が来る
ほんとうのしあわせについて
考えたことがある
防波堤に腰をおろして
答えはまだ海の向こう
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