|
|
|
冬ざれの肌
|
作詞 くろちゃん |
|
街のあちこちで
柿の実が色づき
あなたとの思い出は
冬ざれてゆきます
肌荒れの薬は
心には塗れません
ひびわれ潤すだけ
手の甲にすり込んで
好きだって 好きだって
止めどなく流れるときを
逆まわしなどできないのです
落ち葉焚きにただ焼かれてしまいそう
きゅるきゅると音たて
木枯らしが刺します
あなたとの約束は
冬ざれてゆきます
あの日から化粧も
する気になれません
鏡のなかに住む
負け犬に噛まれそうで
泣いたって 泣いたって
乾きも凍りもしない
涙に溺れてしまいそうです
真冬の冷たい海に沈んでしまいそう
もういいんです
もういいのです
終わったことだから
終わったことだから
呼んだって 呼んだって
近くて遠いあなたの
街に届くことはないのです
邪魔をするのはいつも乾いた北の風
もういいんです
もういいのです
過ぎたことなのです
過ぎたことなのです
|
|
|