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満ち潮
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作詞 くろちゃん |
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「半袖のシャツじゃ少し
寒いな」と腕組みして歩く
あなたの後ろを着いて行く
人影まばらな九月の砂浜
少し切ないときが過ぎて
寄せる波をよけながら歩く
あの夏の日を 繰り返す波を
あの夏の日を 幸せなときを
思い返しては 胸ときめくような
少しはずかしくなるそんな黄昏
「来年の夏も一緒に過ごせるよね」
おそるおそる尋ねてみるけど
あなたは何も言ってくれない
夕陽にきらめく海を見つめてる
あんなに気をつけてたのに
いつのまにかヒールはびしょ濡れ
誰かに忘れられたビーチボールが
波間にゆらゆら行き来している
あなたに置いてかれないように
後ろから思わず腕をにぎった
あの夏の日に あなたの腕に
あの夏の日に つつまれたのは
夢じゃないよね ゆったりと
水平線を行く貨物船のように
「来年の夏も一緒にいられるよね」
もう一度だけ小さく聞いてみた
あなたは遠く海を見つめながら
「夏だけじゃないだろう」って
あなたはわたしの肩を強く抱いて
「来年だけじゃないだろう」って
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