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笹舟
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作詞 くろちゃん |
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笹舟よ 笹舟よ もう二度と会えない
人混みにもまれて 街並みに消えた
あの日のあなたの 後ろ姿のように
川の流れの波間に 見え隠れしながら
誰に与えられたでもなく
ひとりで立ち直る力よ
あのときにはあんなにも
生きることさえも辛くて
嫌になってしまうほどの
ことに思えたはずの日々が
今こうしてひとり旅に
出かけられるまでになった
奥入瀬の流れの岸の
萌えたつ深い森のなかに
この身をゆだねている
激しくも清らかな水に
笹舟よ 笹舟よ もう二度と目の前に
あらわれないで すべて忘れるから
あなたと過ごした いくつもの夏が今年も
街に連れてきた やるせなさ忘れるために
誰に教わったでもなく
笹の葉一枚手にとり
自然に指が憶えてる
子どものころの遠い記憶
明日の朝は十和田湖の
湖畔にたたずみ願おう
湖で出会えるはずの
朝焼けに光る女神に
笹舟よ 笹舟よ もう一度会うときには
笑顔で手を振り わたしから声かける
都会の喧騒忘れるため みちのくの空の下
この旅が終われば 短い北の夏も終わる
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