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季節はずれの雪模様
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作詞 くろちゃん |
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長距離バスを待つあたしの隣に
時計を気にしてくれる人もいない
去年よりこんなにきれいになったのに
季節はずれの雪だけがただ降ってる
黒い毛糸の手袋の手のひらに
ひらひらと舞い落ちる雪模様
とけることなく幾重にも幾重にも積もる
演劇も恋愛も中途半端で
生き方そのものが鳴かず飛ばずで
こんなあたしに愛想尽かして
でも最後まで少しだけ望み捨てきれずに
赤いランプの行く果ての町
ゆらゆらと揺れる文字雪模様
誰も待ってはいない町の名前に積もる
この街で見る雪はこれが最後ねと
ひとり寂しさかみしめつぶやいてみる
走り始めたバスの窓に映るのは
さようならとかすかに動く自分の唇
白い吐息の行方のその果てに
きらきらと街灯り雪模様
やむこと知らず舗道の足跡消して積もる
引き止めて抱きしめてくれようと
あなたは追いかけてくれたけど
タクシーが雪かなんかで渋滞で
間に合わなかったんだよねきっと・・・
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