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橙(だいだい)
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作詞 moeicka |
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短いと知っていても長く感じられる錯覚は
出口のない迷路で彷徨っているようだ
梅雨打たれ 二人は逃れるように勢いよく走った
通い慣れた道の強く握りしめる手も この日は想定外
雨で透き通った肌を そんな簡単に見せびらかさないでほしいよ
抑えるのが難しい 6月の初夏めく揺らぎ
月日が経つのが早いと感傷に浸れば
夕陽沈む景色を自分と照らし合わす
嘘つきは泥棒の始まりなら一体何を盗んだ?
「築き上げてきた信用」「君を動かしている心臓」 果たしてどれなんだ?
当たり前だったからこそ 失った時の絶望が上手く伸し掛かっていく
影にそっとついてくる独り善がった自分が恨めしい
あとちょっとで深い闇が訪れ 暫しの別れが来る
生まれ育った街を橙に染めているけれど 何だか物淋しい
苦しさが来るよりも それなら1秒でもいいから味わえばよかった
影と共についてくる 10月の秋めく心
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