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嘘も悪くない
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作詞 散桜 |
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騙されたまんまのこんな関係もありかな、
なんて嘯いた私の耳元に、
甘い声音のピエロが囁くのです。
「あなたなんか大嫌いです」
こんなこと日常茶飯事。
こんなやりとり息するよりも当たり前。
だから私も
そのゲームに付き合って
にっこり笑って呟くのです。
どれが嘘、どれが本当、
分からなくなるくらいぐちゃぐちゃにして。
抱きしめる手のぬくもりが、
愛しく見つめるその瞳が、
嘘であるだなんて言わないで。
でも、照れ隠ししたその顔、
うん、嘘も悪くないかも…なーんて。
宙ぶらりんなこんな関係もありかな、
なんて躊躇う私の首筋に、
妖しい声音のペテン師が噛み付くのです。
「あなたなんか大好きです」
こんなことも日常茶飯事?
こんなことも当たり前?
だから私もとぼけながらも答えるのです。
それが私の賢い愛し方なのです。
どれが嘘、どれが本当、
全部同じに見えるくらいかき混ぜて。
頬を撫でるその指の冷たさが、
薄く笑うその唇が、
嘘かほんとかわからなくさせてくる。
嘘も悪くない?
いやいや、やっぱりタチ悪い。
飽きるほどの愛の告白も、
たった一度の愛してるも、
笑った顔で嘘をつくから。
負けじとつきかえしても
先回りしているからもう、
私にはかなわないんです。
…参りました。
どれが嘘、どれが本当、
分かりやすくぐちゃぐちゃにして。
触れた体の熱が、
私を求めるその声が
嘘であるだなんて言わないで。
「あなたなんか大嫌いです。
だけどあなたなんか愛してます。」
大真面目な顔で大嘘つくから、
「知ってるよ」なーんて。
ほら、たまには嘘も悪くない。
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