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少年が故
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作詞 フヅキソウタ |
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消えてしまえるなら
消えてしまいたいと 嘆いた 少年は
やがて時が過ぎて
そして当然のように 大人になった つもり
積み重ねすぎたのか 今にも崩れそうだ
空を見上げてみた 足元が揺らいだ
ぐらぐらと 揺れる思考が故に
少年は 自ら首を絞める
くらくらと 廻る視界が直に
色を 失ってゆく
目に映るこの世界に
居場所がないことに 気付いた 少年は
どこかへ行きたくて
どこへも行けなくて 受け入れた フリをした
立ち止まり振り返る 後ろには人の群れ
夢を探してみた どこにもないと知った
ゆらゆらと 揺れる人の群れに
呑まれては 静かに息を殺す
ふらふらと 移る景色の中に
僕を 失ってゆく
僕はこのまま僕でなくなる
それを受け入れて大人になる
めらめらと 燃える炎のように
少年は 命を焼き捨てる
たらたらと 零す涙もついに
乾き 朽ち果ててゆく
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