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世界の味
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作詞 こう |
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夜の底を伝うように歩いていた
首をもたげ 星の無い空を仰ぎながら
きみの笑顔に出会った日
稜線がまばゆく輝きだして
広い大地を照らす朝がきた
ぼくの両目はきらきらまたたき
ビードロの涙がそうっと流れた
冬が春となるように
夜が明けて朝がくるように
終わらない旅などないんだ
きみが「がんばったね」って笑ってくれた
いつまでも続く光を求めていた
けれどそんなのどこを探したって見つからない
きみの泣き顔を覗き見た日
世界が暮れて悲しみに閉じていった
砂漠の真ん中でふたりぼっち
ぼくは冷えたきみの背を抱く
「だいじょうぶ」って呟いた
夜が濃く深く垂れ込むほど
しあわせの味を知ってしまうほど
だから朝陽が甘く輝く
きみが泣くのも笑うのも大事なスパイスだ
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