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あなたは今日もいじましく無意味に欲望と戦っているのですか?
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作詞 沙智 |
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あなたは今日もいじましく無意味に欲望と戦っているのですか?
負けてしまえばいいではないですか。
争いごとは嫌いだといいましたよね?
あなたの半分、
そう半分、
あなたの半分だけの私を矢面に立たせて
あなたは私の片割れを、
どこに隠してしまわれたのですか?
ご存知ですよね?
本音というんです。
あなたは今日もいじましく無意味に欲望と戦っているのですか?
食べてしまえばいいじゃないですか。
嘘なんてつきたくないといいましたよね。
それであなたの目に映らない
遠い遠い国の小さな命が飢えて干からびることだって、
そりゃまあ時々ありますけれど、
ぶっちゃけあなたには
馬鹿も低能も通りこして
ひたすら無能なあなたには
正直知ったこっちゃねぇ話ですよね?
自分の分を食べ終えた
あの子にお皿を差し出して、
あなたは笑う、
そう笑う、
そんな歪んだ笑い方、
作り笑いと呼ばないで
なんと呼べと仰るおつもりですか?
あなたは今日もいじましく…
すみません、ここから先はわかりますよね?
酷い奴だと思います?
えぇ、わかります。
わかります。
ですがいつも酷いのは、
私を無視するあなたのほうではないですか。
私の名前をご存知ですか?
私、良心と申します。
もしも私がお邪魔なら、
殺してみてはいかがでしょう?
恨みなんてしませんよ。
化けてでたりもいたしません。
だって疲れるだけですから。
姿形を持たないで、
私が私でいるなんて、
無茶苦茶疲れることなんです。
あなたは…
すみません、いい加減しつこいですね。
そろそろ消えます。
そうします。
あなたの半分、
そう半分、
半分だけの私が消えたって、
世界は回るじゃないですか。
その時あなたの綺麗な顔が、
あなたの半分、
そう半分、
半分だけになったとしても、
ぶっちゃけ私には知ったこっちゃねぇお話しなんです。
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