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汽水域
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作詞 Nino |
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霧雨が降って 濡れたベンチコートで
去りゆく君が見せた 後姿
とっくに畳んだ傘を投げ出して走った
とあるP.M 3:30の出来事
"私の代わりをこれから探すね"と
希望の種を奥歯で噛み砕いた
"君の代わりなんてどこにもいないよ"と
本日20回目の嘘をついた
切り取られてく日常の中で
失くしたものは"大切なもの"と呼ばれてる
ならば僕らの日々は
大切なんかじゃなくていい
…そうかな?
腐らないように凍らせた感情が
締め付ける 締め付ける
立ち竦む僕を嘲笑うみたいに
行き過ぎる 行き過ぎる
忘れないことも忘れたさ あんな約束なんてさ
追いかけて掴んだ 君の掌は
霧雨のせいか なんか冷たくて
口先で愛とゆう 餌を与えようとするけど
うまく言葉にはできないままで
"君の代わりをこれから探すね"と
絶望の種を奥歯で噛み砕いた
"私の代わりはどこにもいない"と
後悔抉っていた 爪を囓った
切り取られてった 日常を数え
手にしたものは どれくらいあったのかな
まだ知らない世界は
僕らの中で明日と呼ばれてる それでも
願った場所や 帰りたい場所は
遠く見える 遠く見える
過ちを繰り返してく僕らは
戻れない 戻れない 場所を抱えたまま
刹那に残せるものなんでさ
指折り数えるほどしかなくて
それでも
腐らないように凍らせた感情が
締め付ける 締め付ける
立ち竦む僕を嘲笑うみたいに
行き過ぎる 行き過ぎる
壊れないように組み立てた感情を
捨ててゆく 捨ててゆく
立ち竦む僕を置き去りにしたまま
行き過ぎる 行き過ぎる
そんな場所へ帰れるはずさと
今日も願いながら
今日を願いながら
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