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バス
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作詞 にっくん |
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何だったっけなあ 話そうと思ってた話のネタがひとつあるんだけど
どこかへ飛んだ 帰ってきそうもないや
モヤモヤしながら相槌を打つ
そんなことより問題なのは
本当に伝えたいことがまた違うところで
しっかり僕の中 居座り続けていること
冷静を保ってるつもりでいても
いつの間に口が余計に喋りすぎて
ついにアレが僕を飛び出した
両手でそっと受け止めてくれた
あなたに会えてよかった
弾けるように想いが溢れ出す
出会ったばかりのふたり
これからどんなことが起こっていくんだろう
帰り際 バスの中 窓の外眺めながら
そんなことを思ってる
なんだか僕らよく似てるよなあ
それとも時とともに似てきたのかなあ
ふとした瞬間共鳴しあっている
その響きに心奪われる
決して美しい世界じゃないと知って
擦り切れてひねて渇いた僕だけれど
「永遠に続いたらいいのになあ」
まだこんなことを思えるものなんだ
あなたに会えてよかった
それだけで僕の人生は十分だよ
すべてを捧げてもいい
世界の真ん中にあなたがいるから
帰り際 バスの中 窓の外眺めながら
そんなことを思ってる
ある日突然その時はきた
思わず耳を疑ったけれど
僕が勝手にぼんやり描いていた
ふたりの未来は破れた
どの笑顔があなたの嘘だったのだろう
見抜けなかった自分を憎みつつも
「あとから悔やんでたらいいのになあ」
無駄な祈りを胸に繰り返す
あなたに会えてよかった
忘れられない想いが暴れだす
あなた以上の誰かを想像することすら今は難しいよ
いつもと同じバス 空なんか見上げながら
そんなことを思ってる
ゆっくりとバスが止まる
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