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若葉
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作詞 にっくん |
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通り過ぎていく風に含む甘い香りを
追いかけていたらいつの間にか僕はここに
確固たる信念も熱い誓いもない
ただ不安定でずっと揺れて止まらない
想いだけを連れて
遠く向こうの方から深く息を吸い込む
少し前に交わした言葉が響く
あの日よりも強く
孤独を胸にそれでも僕を支えてくれた人を
想いながらひとり歩いていく
誰もいないこの場所に出会って
震えそうな僕の手が今描き出す
子どもの頃にしていたぼんやりした想像は
夢の世界へと葬り去られて僕はここに
思っていたより小さく とはいえ明るく
暮らしていけそうでまたあの頃と似た想いを馳せる
実りの時はいつ訪れてくるんだろう
呟きながら若葉のようなこの身にすべてを託すんだ
雨雲に覆われた空を見て
先を憂いた両足がすくんでいる
でもここにいたって枯れて散る定め
もう ずぶ濡れで駆け抜けよう
この荒れた道を
どうすりゃいい?どこに居りゃいい?
手に入れて同時に失った
簡単な答えを また探すところから
きっと光のように速く
時は移っていくのだろう
その中でもがいて寄り添って行く
先は見えない それでも日射しを感じて
暖かさに胸はまた躍りだす
手を伸ばしたその向こうへ伝えたいんだ
譲れない変わらないそんな想いを
今溢れ出すこの想いを
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