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The Fool.
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作詞 幸音 |
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背中を追う事に怯えていました
追われる事にも怯えていました
積み上げてきたこの地位を
脅かす者がやって来てからは
その人は優しくて、何でもできて利口
顔もよくて運動神経抜群人望も厚い
そんな貴方が憎くてたまらない
醜い心情の自分が大嫌いでした
「一人で苦しんできたんだね
追いつかれるのが怖かったんだね」
貴方の差し伸べた手を振り払った
「貴方に何がわかるの?
劣等感すらないくせに」
本当はこんな事言いたいわけじゃないのに
憧れを抱いていました
みんなから好かれる人になりたいな
でもそんなものは憧れにすぎなくて
待っていたものは孤独でした
私は何もできない無能で優しくなければ
不細工、利口どころが馬鹿
運動なんて駄目駄目で、いつも一人で座ってた
そんな不必要な自分が大嫌いでした
突然現れた貴方は、私が望む全てを持ってた
それでも走って嘘付いて触れる事もできない
背中に追いつかれないように走り続けた
「私は何をしてるの?こんな事をしても無駄なのに」
「無駄なんかじゃないよ 完璧じゃなくていいんだよ」
隣に座ってくれて微笑む貴方に私は何をしてた?
憎んで醜くて妬んで恨んで嫌って最後に残ったのは何だった?
背中を追う事に怯えていました
追われる事にも怯えていました
積み上げてきたこの地位を
脅かす者などはいなかったのに
最初から何もできませんでした
真実をずっと隠してました
完璧な貴方は私に手を差し伸べてくれるのは何故でした?
それは初めて私が愛というモノを知った時でした
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