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冬の化身
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作詞 杏仁豆腐 |
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そびえるビルの谷間に佇んで
沈みこむ虚しさやり場もなく
行き交う人波のまれ醒めた夢
あてもなく漂うきしむ小舟
落ち葉散らして
そろそろ冬のおとずれ
街路樹が告げていた
空から舞い降りた化身
ひとりぼっちで来た道
真っ白に染めてゆく
つらい想い傷痕
気が付けば埋めてくれる
警笛ならす踏切たちどまり
思いやるレールのかなた遠く
頬うつ駆け抜けた風巻き込まれ
懐かしいあの人よぎる記憶
せつなさ覚え
凍てつく寒空の下
慰めの銀世界
街並み降り積もる化身
移り行く日々枯れても
鈴なりの梢たち
首をたてに振るから
もう一度踏み出せる
やさしさ姿かえながら
天の精霊舞い散る
かがやきに包まれ
胸のいたみ哀しみ
融かしだす冬の化身
手のひら舞い降りた化身
つらい想い傷痕
気が付けば埋めてくれる
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