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螺旋階段
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作詞 YKI |
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僕はいつから上り続けていたのか
気付けば、もうそこは薄暗い螺旋階段
隅の松明に照らされる
もうひとりの僕がユラユラと
苦しむように
一歩一歩足をくりだす
見えるのはずっと同じ景色
分かっていることは僕が上ったり下ったりグルグルと回っていることだけ
急に不安に襲われ
焦り焦って走ってみても
聞こえたのは僕の息切れだけ
そっとポケットを触ってみると
いつの間にか刃
これで何をしろと言うの?
錆びついた手すり
そのサビが伝染してきて
足がサビ心もサビていけばいいのに
今にも僕はサビそうで
崩れそうで転げ落ちそうで
バチパチと点滅する非常口
隙間から漏れる光
僕には聞こえない見えもしない
だって僕は努力してるよ
前に前に足を出してるよ
僕はいつかてっぺんまで行くんだ
分かってるよホントは分かってるよ
僕はここが好きなの
君もここが好きなんでしょ?
「ここからの出方はしってるよ
あの非常口からは
あの懐かしい景色、匂い、音
カラフルなもので溢れてたんでしょ
..うん、いいよ僕は
僕はこのまま歩き続け...る」
僕が上りつめた先には
灰と黒の世界だった
世界は変わってしまったんだね
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