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公園の公孫樹
作詞 Steve
昔、昔ね。一組の男女がここで出会ったの。嬉しいことや辛いことも何もかも楽しそうに話してたの。二人はね。別れる時は長い、長い、それは長いキスをしてたの。

それからね。時は過ぎ、二人はねまた会ったの。

もう黒かった髪は白く、送った指輪もなかったけれどもね。
二人はね。また長い、長い、そりゃあ長いキスをして別れたよ。

少し経ってからね。小さな女の子を連れて、黒い服を着た女の人がね。懐かしそうにね、微笑みながらね、僕を見たよ。
僕はね。この公園の公孫樹の木。恋人たちに優しく日陰をつくるのが役目なの。

人間はね。馬鹿ばかりだね。もう少し信じたら、結ばれるのにね。どうしてできないのだろう。

でもね。さっきの男と女のように永久(とわ)がくるまで何もわからない。

公孫樹はね。心がないから人の気持ちなんかわからないけどね。
きっと二人はね。幸せだったんだよ。

僕の話はこれでおしまい。もっと話を聞きたかったら、公園で長い、長い、そりゃあ長いキスをすれば聞けるからね。

サヨナラ。

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歌詞タイトル 公園の公孫樹
公開日 2013/10/23
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 別れ
コメント 人生での現実の別れと再会と永久の別れの詩です。公孫樹は銀杏と書くより、子供が登場していますが、次の世代も同じことを繰り返すという意味をこめて使っています。
公孫樹は運命か人生かを表しています。
Steveさんの情報













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