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憧憬
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作詞 鶏男 |
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歌を口ずさみながら歩いた道
それは学校で習った歌だったり
夢中にさせられたアニメのだったり
時間と共に成長したのは身体だけだと思っていた
変わらず心は此処にあると思っていた
友達と騒いでいた学校
ただ走っているだけで楽しかった
ただあるだけで楽しかった
建物の大きさが変わるわけ無いのに
小さくなったな、なんて学校に話しかけた
家に帰る道は行きよりも遠くて
色んな物を見たんだ
泥だらけになって家に帰った
どうしてただろう同じ道なのに
今の僕には微妙な笑顔が滲んでくる
一体何だったんだろう
あんなに
走ったこと
笑ったこと
遊んだこと
怒ったこと
喧嘩したこと
その一つ一つが掠れていく
汗を掻いて
泥の匂いがする身体
喧嘩のときの決まり文句な
馬鹿
という言葉
本当に馬鹿だなぁと
今の僕に一言
一つ笑み浮かべて此処に置いておこう
二度と戻れないことばかり
三つ息吐き前を向く
焼ける夕日に今気づいた
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