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世界はそれでも続くから
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作詞 again |
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世界は綺麗じゃなかった。
幼いころに思い描いていたものとは程遠いよ。
振り返ってみると確かなものなんて一つもないんだ。
「あの頃に戻りたい」だなんて言えるような日々は無く。
色んな人と恋をしてきたけれど、一人になるといつも虚しかった。
あたしはただ、形あるものが欲しいの。
ねぇ、お母さん。あたしの何がわかるっていうの?
あたしですらよくわからないのに。
鏡に向かって問いかける。
「Who are you?」
四年もたつと誰だって変わるよね。あたりまえのことなんだけど。
やりなおしたい。全部全部捨ててしまいたいよ。
いまならもっとうまくやれるんだ。
ホントは前になんか進めてないよ。
キミのことが好きなわけじゃない。もう新しい人はいるから。
でもね、キミにつけられた跡はずっと消えてなんかくれない。
あたしはこれからずっとキミの面影と生きていかなきゃいかない。
キミとの過去と一緒に消えられたらな。
どれだけあたしが泣いても世界は続くから。
どうすればいいのかわからなかった。
なにももっていなかった。
残されたのはあたしだけ。
ここまで来るのに多くの宝物を売ったんだ。
「見つけたもの」−「失ったもの」の答えはいつだってマイナスだよ。
失うことで大人になっていくのなら、あたしは大人になりたくなかった。
ならなくてよかったんだ。
きれいごとなんて言わないで。同情は受け付けておりません。
一度失くしてみないとわからないものがある。
キミを失っても、世界はそれでも続くから。
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