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道
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作詞 まちやま さき |
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道
ただひたすら探していた
僕が歩き続けるための道を
この道は 先人のいた道かな それなら尋ねてみよう
桃源郷はどこに 同じ道をゆく仲間はどこに
親のひいたレール電車のなかで走って来たけどその親はもういない
あるのは電車から外を見た空の風景と仲間のはしゃぎ声
それと決まって流れるアナウンス
今日は雨が降るので傘をわすれないようにと
電車は楽しく守られていたけどもうこの先は電車での通行禁止
残るのは徒歩だけ
先人は何を思いこの道をひいたのだろう
電車を使わずに走るというのは力のいることだ
でも電車の中では感じられずにいた空がみえる
僕は思う 夜 両親が月の中で道を照らし 仲間が星で遊んでいるのが見えた
僕は無償に会いたいと思う 一人きりの道程が寂しくて それでも先人は道を歩けという仲間はまた桃源郷でみつかると言い残して それならどうしてあなたは一人なのですかときくと笑って 私はお前達を導くために一人でいることを選んだから 私は案内人 桃源郷から派遣されし者 桃源郷にたどり着いたら今度はお前が私の指導者になると言い残して
雨をしのぐための傘は持っていたけれど 雨風がひゅーひゅーとあたる
もう歩けないというと 月から両親の声が聞こえた あなたは道を選んだと 先人のいうことをよく聞くのですよと 先人に聞くと月を望む丘へたどる道をたどろうといった。
先人にたどれといわれたのは けもの道ここは秘密の場所だから 人のたどる道はないといい 先人が先にたつ
桃源郷が見えた
そこには賢者が三人 ずいぶん まっすぐにたどりついたの といい
電車から降りてから 何年たったときくと ちょうど百年と なぜここへ来たと 問われるたので 両親と仲間に会いたかったから というと空を正しく見たといい望遠鏡を渡してくれた
お前は星を見て星をつなぐもの
ひとはみな お前をたどってくるだろう ここは森の中の天体観測場
仲間に桃源郷を与えるのが お前の役割だという
望遠鏡から星を除くと いっしょにいた仲間が見えた 仲間のことはわかっている
喉のかわいた仲間には 水場への道を教えてやる ここからならなんでも見えた
星星が笑っている 月は安らかに眠っていた僕はたどりついた
ここが桃源郷
そして先人はまた帰って行った
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