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禁じられた遊び
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作詞 月猫 |
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君とふたりの幼い日
庭でこっそり手をつなぐ
握る片手の温もりに
君が好きだ、とささやいた
僕の幼いささやきに
君の左目 泣き出して
落ちた涙が芽を出して
罪の果実を実らせた
君とふたりの嵐の日
風を怖がり 雨を避け
首を縮める君の肩
強く抱き寄せ 励ました
僕が歌った愛の詩に
君の右目も泣き出して
枝が広がり 葉が茂り
罪の果実は熟れてゆく
君とふたりの晴れた日に
罪の果実をもぎ取った
ふたつに割って 半分を
君の口へと押し込んだ
熟れた果実の甘美さに
君の両目が泣きやんで
君はかすかに泣き笑い
罪の果実を飲み込んだ
君と別れたひとりの日
僕はふたりの庭を出た
罪の果実を生んだ木は
今はすっかり枯れている
女になった君はもう
僕の庭へは入らない
大人になった僕はもう
君の庭へは入れない
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