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風になったとして
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作詞 しろん |
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希望という言葉は どうしてこうも 苦しめるのだろうと
進むことを恐れ こんなにも臆病になった事を知らされた
現実というものを見透かされ 辿った先に残るのは それもまた希望だった
大人とはとても残酷なもので 取り留めの無い事実を受け入れて
そうやって流して 過ごしていかなくちゃいけない
とても滑稽なのに そうするでしか生きられないというように 必然を装う
君との出会いと過ごした時間は もうあの小さな頃の記憶でしかないけれど
それでも私にとっては それが生きる道しるべにもなったんだよ
傷を受けた先にあるものも 希望だったとして
その風があまりにも冷たくて 一人じゃどうしようも出来ない気がするけれど
この鮮やかで煌びやかな思い出が残っている限り
私は一人じゃないんだよと 一人じゃなかったんだよと 呼び覚ませてくれる
その思い出に苛まれている事 君にとってはとても重苦しいものかもしれない
私だってそんな事に悩んでいる事が 苦しい気にもなったりする
だけどこの苦しさが 生きる心地をちょっと プラスにさせてくれるものだから
だから この時間がとても愛おしく思ったりする
進もうと 前に進もうと思えば思うほど 記憶が蘇ってくる
いない君の隣にいて思うことは 大人になったんだなという事だった
好きって気持ちは中々届かなくて 時間にただ 流されているだけでも
不思議と寂しくない
それはきっと 君の残してくれた傷が 意味のあるものだったから
そう思える自分が残っている事 幸せだなって思う
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