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無記名
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作詞 KIKI |
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背伸びした言葉の奔流が 溢れて描いた
思春期の色褪せた都市風景
減った笑顔を基に貼り付けた
真っ白な一枚絵の面が 酷く空々しい
流し目に盗み見た一瞬で
甲乙点け難いゴミ屑を選別した
空虚で巨大な体系に背中を向けて
早くも躓いた奴らを見たよ
理由が思い付かない 枯れた白百合と内線放送
電線鉄塔 圧倒的な連なりを辿って僕が走る
耳障りな雑踏が消えればいい
パイプ椅子と同じ匂いの雨が降り出した
大切にしていたものを 平気で捨てられる僕に会った
この有様に理由は無い 名前が無い
何回も他人を殺したらしいよ
その病弱で低スペックな頭の中で
それでも捨て切れない温度のせいで
今にも躓きそうな僕がいるよ
自作の感傷で肥えた豚が 優しさらしき腐臭を放った
それを嘲笑う僕が 肩を叩いて一緒に笑う
目障りな馬鹿共が死んだらいい
黒板を引っ掻く様な苛立ちが消えない
信用したものは全部 何となくで崩れ去った
ここに僕は居ちゃいけない あてもない
綺麗なもの 優しい人
行きたい場所 知りたいこと
もう遅いよ
耳障りな雑踏が人に思えない
校舎裏で刻まれた劣等 擦り傷
音も立てず消えてしまえたら楽だろうにな
どこへも行けない弱虫を誰か笑えよ
目障りな塊がへらへら笑った
その術を喜んで覚えた自分を醜いと思うよ
この有様に名前は無い この有様に名前は無い
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