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最後の手紙
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作詞 雨音 結月 |
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さよなら 私は今
誰もいない場所に一人
羊皮紙のお手紙に最後の文字を書いた
何にもできないまま
何にもなれなかった日々を
悔やむでも恨むでもなく
言葉に変えていく
さよなら あなたは今
私を思うこともなく
柔らかなシーツの上 素敵な夢の中
そうして 私はまた
誰かの不幸を探しては
幸せの海底へと 身を投げ出すの
スカートの中では 隠した嘘と
嘘にはなれない 本当が泣いてる
あなたの夢や あなたの恋に
なってみたくて 傷が増えていく
あの子になって 笑ってみたい
あなたになって 私を壊してみたいの
さよなら 光の歌
ずっと聴いていたいのだけど
生ものは捨てなくちゃ
汚くなってしまう
オルゴールの音止めて
書き終えたお手紙を折って
風の音地図にして
あなたに飛ばすわ
可愛いあの少女 美人なあの子
なりたい なれない お顔を隠して
あなたの夢も あなたの恋も
消えてなくなれ 私を残して
あの子になって 恋してみたい
誰かになって 私を消してあげたいの
鏡を叩き壊して フィルムを巻き戻して
どうか伝えて あの朝も この夜も
「あなたはあなたでいいの」と
あなたの夢や あなたの恋に
なってみたくて 傷が増えていく
顔を隠して 声を潜めて
あなたのそばで 私を生きてあげたいの
生きたいの 逝きたいの 生きたいの
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