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再生
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作詞 シルクの樹 |
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ある秋の日の世界の始まりで
僕らの静寂は壊れた
蒼い月を背に歩く
少女の涙は穢れない
薄く茜を塗った空の下
無邪気に楠は伸びた
失った数だけ明日が訪れ
明日が訪れた数だけ失った
何度も 何度も
今日を殺す営みの中で
見えるだろう ほら 命を讃える日が
聞こえるだろう ほら 命を鳴らす歌が
さあ、そこからの再生を
片隅で塞ぎ込むだけの日も
僕らに静寂はなかった
僕らの中の太陽は
赤い血を燃やし続けた
何度も 何度も
生きるという営みの中で
見えるだろう ほら 命を讃える日が
聞こえるだろう ほら 命を鳴らす歌が
さあ、昨日への讃美歌を
大地は平たく伸び
確かに海と混ざった
空は光を届け
地上と抱き合った
この世界が居場所だ
この世界が居場所だ
与えられた命を
与えられた呼吸を
目を閉じた闇に 確かに映った
音の無い部屋で 確かに響いた
見えるだろう ほら 命を讃える日が
聞こえるだろう ほら 命を鳴らす歌が
生き続けて来た 命を繋いでた
脈打つ宇宙が 脈打つ身体が
さあ、何度でも再生を
いつまでも讃美歌を
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