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ネガイ
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作詞 アツキケイ |
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私の無二のネガイ、それは……
変わらぬ日常を 褪めた目で見つめていました
何を叫んでも 聞いては貰えない小さな存在です
ならば何も聞こえぬように 耳を塞ぎましょう
そして何も見えぬように 目を閉じましょう
そうする事で私は「私」を護って生きるのです
誰も入って来れぬように壁を創り ただ独り世を見据え
心の奥底で震える肩を この腕(かいな)で抱くのです
誰にも咎められず 何にも囚われず
そうする事で自由を得るのです
それが私のネガイ、です
過ぎゆく時間を 褪めた目で見送りました
止められぬ秒針(はり)は 嘲笑(わら)うように廻り続けています
ならば手が届かぬように 歩むのは止めましょう
そして何も考えぬように 心を閉ざしましょう
そうする事で私は「希望」を打ち消すのです
何にも捕らわれぬように深く潜り 心の底で膝を抱え
今にも縋りそうなこの腕を キツクキツク戒めるのです
誰にも見つからぬよう 何にも縋らぬよう
そうする事でキズを治すのです
それが私のネガイ、です
キズつく事を恐れた一羽の小鳥がいました
けれど水面で認めたその姿はキズだらけでした
もうこの両の翼で あの大空を羽ばたけないのだと
理解した(知った)小鳥は 静かに静かに呟きました
『ナニがいけなかったの?ワタシはただ……』
……シアワセニナリタカッタダケナノニ……
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