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夢物語
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作詞 アツキケイ |
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言葉が上手く伝えられずに 不器用に生きたあなた
だけど私はあの瞬間 確かに運命を感じていた
迷うように護られたその指も 乱暴だけど優しい仕草も
あなたを彩る全てのものが こんなにも愛しく思えた
『このまま二人で生きていけたら』 それは儚い夢物語
戦いに身を置いたあなただから 輝いて見えるのでしょう
生きる意味を探すあなたが 選んだ道は遥か彼方
ほんの少しだけ重なった奇跡 うしろ姿はもう遠い
穏やかな時間が流れていた 二人が出逢ったこの園(その)で
綺麗だねと微笑んだ 記憶は確かに胸にある
戸惑うように差し出された あなたの手を握り返して
このまま時が止まればいいと 本当にそう願っていた
『ずっとあなたが居てくれたなら』 それは儚い夢物語
始まりの鐘が鳴り始めた 無情な世界を嘆いても
生きる理由(わけ)を探すあなたが 約束の言葉を口にした
いつの間にか重なっていた奇跡 そのうしろ姿を見送った
荒れた世界に逃げ惑い 陽も笑みを見せなくなった
それでも信じてたよ 『終わったら共に暮らそう』
やがて迎えた終結(おわり)の日 なのにどうして
あなただけが此処に還って来ないの・・・?
『これからをあなたと過ごせたら』 それは叶わない夢物語
あなたと育てた小さな芽は 風にも負けない大輪の花へと
この世界はこんなにも 泣きたいくらい綺麗だけれど
願っても起こらなかった奇跡に 笑い方も忘れたよ
寒くて寒くて耐えられない夜 輝く月も涙で滲む
あなたの元へ往きたいと 想うことは罪なのでしょうか?
決して訪れることの無い未来を せめて夢物語で
たった一枚の想い出を抱きしめて 今日も眠りにつくのでしょう
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