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マグカップ
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作詞 アツキケイ |
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僕は泣かないよ 記憶の中の君が悲しむから
止まることの無い時間は 無情にも通り過ぎて行く
置かれたままのお揃いのマグカップ
祈るように目を閉じて そっと過去に口付けた
良い事も悪い事も 何でも気軽に言い合えて
友達だった君は いつしか心の大部分を占めてたね
なかなか言い出せない臆病な僕に
呆れたように笑って君は言ったんだ 「大好きだよ」
初めての恋 全てがとても儚くて
いつまでも続いていくものと 勝手に信じてた
二人で選んだお揃いのマグカップ
眩しく輝いたまま 静かに座っていた
幾度も季節は移り変わり 気付けばもう年の瀬
二人で暮らしたこの部屋で ぼんやり外を眺めてる
声が聞こえた気がして見渡せば
悲しそうに笑った君の幻が 「さようなら」
相思相愛 君の想いは星となり
見ないフリをしたこの背から やがて静かに消えていく
色褪せたあの日のマグカップ
手に取り想うのは 過去の夢
置かれたままの君と僕のマグカップ
別れの言葉をはなむけに 震える手から落ちていく・・・
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