|
|
|
傍観者bの視点
|
作詞 なの |
|
気づけば彼のまわりには誰もいなかった
もがけばもがくほどそれは露わになっていた
いつもそんな風でないとそこにはいられなかった
まわりは笑ってくれなかった
雑音でかき消される彼の声
他人任せな笑い声
彼1人の話し合い
決まらないクラス行事
見ているのが怖かった、けど話しをふられるのはもっと嫌だった
あの空間から逃げたかった
いつも笑っていたはずのみんなは、
誰も助けようなんてしてなかった。ひどく無責任だった。
私は笑っていなかった、
だから助けようなんてしなかった。
そんな勇気も、気力も、まるでなかった。私もひどく無責任だった。
きっと彼のことを嫌いな人はいなかった
けど、好きか嫌いかで言ったら嫌いだった
結局誰も彼が好きじゃなかった
それが、怖かった。見ているのもしんどかった。
いじめられていたわけじゃない。だから余計怖かった。
そんな興味すら誰もなかったんだ。
単語帳を開いた私は、そこの空間にすんなりと馴染んでいた
|
|
|