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振り向いても見つからない あの「時間」
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| 作詞 あーこ |
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あなたはすごく淡々とした人だった
香水嫌いだから 思い出の香りなんてない
カラオケ嫌いだから 思い出の曲もない
人ごみ嫌いだから 遊園地にも行かなかったし
連絡不精者だから めったに着信は来なかった
それでも それでも 好きだった
あなた自身の微かな香りは 心がすごく安心した
時々無意識に歌う鼻歌は 体をすり抜けるように優しかった
おうちでただ側に居るだけで 単純にも幸せでドキドキした
時々鳴る専用の着信音は 緊張と期待でいっぱいいっぱいだった
喧嘩もなく
無難に恋愛をして
無難に一緒に居たけれど
何より大切な事が
その中にあったのに
手を離したら
不機嫌な顔をして すぐ繋ぎ返してきたのに
心の中
永遠に繰り返してる
小さな会話が耳障り
「ねぇねぇ どうして時間は巻き戻せないの？」
「時間は強がりだからだよ」
「じゃあ強がりをやめてくれたら戻してくれるかな？いつに戻りたい？」
「今よりいい時間なんてない」
そう言って指をさされた女の子は照れ笑いをした。
大好きな人
大好きな人
大好きな人
私はあの時間へ 戻りたい
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