|
|
|
声が消えない夜
|
作詞 GAKN U6 |
|
肌に染みついた 部屋干しした洗濯物の匂い
洗い流せばすぐ消えるのに
どうしてあなたの匂いは消えてくれないの
指で何度もなぞった顔の輪郭
少し伸びた髪が頬に触れる感覚
空中に手を伸ばして
そこに居ないはずのあなたを抱き寄せた
深夜に鳴り響いた眠りを妨げる電話も
電話越しに聞こえるすすり泣く声も
今ではそれも幸せだった
その口から呟かれる違う人の名前に
胸が押しつぶされそうになりながら
電話を切ったあと静かに泣いた夜さえも
今ではすべて幸せだった
いつか一緒に二人で暮らせたらいいね
あなたは笑って話してくれたけど
叶うはずのないその未来を想像することが
私にとってどれだけ残酷かあなたは知らない
そんなつもりがないなら
最初から期待なんかさせないでほしかった
私を傷つける言葉のひとつさえ酷いと思うのに
どうして冗談みたく笑うあなたの声が
耳から離れてくれないの
わざと突き放す言葉を選んでみても
返ってくるのはいつもと変わらない言葉で
結局あなたを必要としているのは
私だけなんだって思い知らされる
あなたの一言で続く関係なら
私の一言で終わる関係なら
そんな都合よく扱わないで
嫌いになろうと必死で気持ちを押さえ込む私を
そんなふうに優しい目で見ないで
深夜に鳴り響いた眠りを妨げる電話も
電話越しに聞こえるすすり泣く声も
今ではそれも幸せだった
その口から呟かれる違う人の名前も
それを聞きながら相槌を打って
ただ静かに泣いた夜さえも
今ではすべて幸せだった
night when voice doesn't disappear
|
|
|