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僕の居場所
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作詞 たく |
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今日も廊下が騒がしい
廊下で女子が笑ってる
廊下で男子も笑ってる
今日も教室が騒がしい
元気なグループ 静かなグループ
微妙なバランスを取りながら まぁまぁ騒がしい
チャイムがなる 響く足音
ざわつく椅子 閉じられる本 ドアが空く 響く足音
もう一度逆のドアが空く 頭を低く入ってきた
ごくごく普通の休み時間 なんとも言えない休み時間
妙にこれらが引っかかる 俺の居場所はどこだっけ
同じ人間 同じ学年 違う年の差 違う能力
同じ条件 同じ環境 違う条件 違う環境
これらを足して人数で割っても
どうにもこうにも分からないよ
いくら鍵を開けるのが上手くても
すり抜けられては意味がない
努力して掴んだ技術が 一錠の薬に負けるなんて
いや、それは薬ではない 生まれつきの能力だ
奴らにはそれを盗むことも買うこともできないだろう
今は教室は静かだな
廊下ではそそくさと走る音
教室ではコツコツとなるチョーク
さっきは教室はうるさかったな
なめてるグループ 従順なグループ
絶大な権力を目の当たりにし 俺らはなにもできない
チャイムがなる音 響くため息
ざわつく教室 慌てて出て行く人 俺もそろそろ 行こうかな
ゆっくりドアを開け ゆっくりと歩いていく
ごくごく普通の授業中 ごくごく普通の授業終わり
妙に足が早く動く 自分の居場所が恋しくなる
違う性格 違う学力 違う友達 違う権力
同じ思い 違う覚悟 違う信頼 違う権力
これらを足して人数で割っても
どうにもこうにも立ち向かえないよ
明後日には不登校にされてしまうような
絶大な権力の前では
努力して掴んだ技術が 生まれつきに負けるなんて
いや、それはそいつら自身の運命 誰にも邪魔できない
奴らにはそれを潰すどころか触れることすらできないはずだ
努力して手に入れた天才との差
だけど そんなもん一言で消されてしまう
絶大な権力は絶大な信頼 誰にもさからえない
なぁ、誰だよ。こんな学校作っちまったの
もうだめだ。だから俺はここにいる
触れたら勢いよくはじかれるから
口の旨さの差 性格の腐り度の差 生まれつきの能力の差 支配力の差
これらが全て原因なんだ
俺らが立ち向かえない原因でもあんだ
絶大な権力の前では
友達との友情すら 足ととにも及ばないんだ
全員で登らなきゃ勝てない 一人でも登らないと言っちゃあそれで終わりだ
だけどそんなもんは出来っこない
勇者は俺だけなのだから
俺が知る限りでは
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