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生と死の境目=……
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作詞 たく |
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ベッドに寝転がっている
時間は午後10時
部屋には一人
君には未来が見えるかい?
窓から誰かが…
ドアから誰かが…
君の後ろでほら振り上げた…
ある日の午後6時ごろ
夕日が沈むころ
都会の交差点
人混みの中
後ろに人がいる
ああ
このまま俺は死んでしまうのか
このまま無になってしまうのかな
左胸抑えながら這いずりながら
痛々しく消え去っていくのかな
長かったけど、あっという間
俺の人生
気づくとそいつは俺と分かれていた
また一つ 死の境目を乗り切った
人混みを抜け出し
駅へ向かう
時間は午後6時半くらい
人混みは抜けたけど
やっぱり駅も少し人がいる
駅に着き切符買い改札通って階段上がってる
上には黒い人影
ああ
もうすぐ俺は死んでしまうのか
このまま無になってしまうのかな
無防備の胸蹴られ空中舞って
コンクリートに頭カチ割られんのかな
長かったけど、あっという間だった
俺の人生
まだ死んでないけど
ここは引けない
俺のプライドが許さない
数秒後に死んでいても
俺は死の境目を歩く
やっぱり生き延びれた
少し安心しかけたが
次の境目の為に構えておく
電車が来るまであと一分
ホームで電車を待っている
後ろには人がいる
ああ
もうすぐ俺は死んでしまうのか
このまま無になってしまうのかな
ホームでの合図と同時に
空中舞ってあの鉄の上に
走る鉄の物体に吹き飛ばされてしまうのかな
長かったけど、あっという間だった
俺の人生
ホームでの合図と同時に構える俺
後ろには色んな人々
電車が止まる 俺は生きてる
やっぱ俺は死なない
そんな事件おきない
つかの間の安心 つかの間の安心
今日は自分を褒めようか
闇の声を断ち切った自分に
めでたい歌でも聞きながら
イヤホンをはめ
リズムを手で刻む俺
後ろには……人!!
息が止まるような感じ
息ができない
飛び散る血
ひざまずく俺
ホームの合図と同時に出て行く……人!!
這いずりながら
痛々しく消え去っていく……俺!!
俺を哀れに見る野次馬
声は聞こえない
めでたい歌を聞いているのだから…
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